子育てするご家庭において、中学受験をするかしないか、悩まれる方は一部の方に多いと思います。
「一部の方」というのは、地域差が激しすぎるから。
日本全体から見ると、ごく一部の地域の方にだけで過熱している現象ですよね。この情報化社会において、ここまで地域格差が大きいものって、そうそうないかと思っています。
さて、中学受験ってどうなんでしょうね。
中学受験するには、一般的には4年生ぐらいから塾に通うことになります。私は中学受験を経験しておらず全く無知でしたが、塾なしの中学受験なんて全く無謀なことを知りました。
小学校の勉強内容では、まるで太刀打ちできない。
こんなの、中学受験だけでしょう。高校受験、大学受験だって学校の勉強だけで頑張ればなんとかなる。でも中学受験だけは小学校の勉強内容と別物!
というわけで、中学受験をしたい!といっても、受験料だけではなく、塾代がほぼ必然的に発生してくるのですが、ざっくり4年生で60万、5年生で80万、6年生で110万 計250万ほどでしょうか。よく言われるように課金ゲームのように金額が積み上がっていくので要注意!家庭教師など併用すると倍の金額になっても全然おかしくはない。
更に調べていると、公立中高6年間と、私立中高6年間では、トータルで500万ほど、私立のほうがかかるようです。中学受験の塾代と合わせて750万円の差!
で、これだけのコストをかけるだけの意味があるのか?
同じレベルで考えると、私立中高に通った方が、偏差値の高い大学には入れるようです。いわゆる中堅私立(偏差値40-50)と呼ばれるあたりでは、GMARCH、関関同立が進学先のボリュームゾーンになっていることが多い。
ちなみに進学実績は合格者数を出している場合が多く、その数字には注意が必要です。一人が多くの合格を出していると、合格者数が水増しされる。本当は進学先の人数を出してほしいですが、その情報を出しているところは少ない。進学先の人数を出している学校は親切で好感がもてます。卒業者数の把握も必要ですよね。難関校に10名合格といっても、卒業生100名の学校と、卒業生500名では割合が全然違う。
公立でGMARCH、関関同立をボリュームゾーンとしている高校を調べて見るとなかなか厳しいと感じます。調べた感覚では、偏差値65ぐらいの高校のボリュームゾーンになるのかなと。偏差値60だと日東駒専、産近甲龍のボリュームの方が多くなってくる。
中学受験の偏差値と、高校受験の偏差値は全く母数のレベルが違うので比較ができないのですが、概ね10の差というのが定説です。中学受験40の子は高校受験時50 中学受験50の子は高校受験時60
そう考えると同じ子でも私立の中高に通った方が公立中高に通ったより、概ね1ランク上の大学に上がっていけそうです。
1ランク上の大学に上がるために、750万円をかけるか否か
コスパ的には悪くないように思います。大学偏差値という非常に狭い視野で比較しましたが、750万という金額で子どもの進みたい道が1ランク拡がると思えば魅力的に見えます。
問題はコストの絶対額と、コスト・パフォーマンス?それぞれの不確実性です。750万は1人なので、当たり前ですが、2人だと1500万となります。家計がその負担に耐えられるか。中学受験組に富裕層が多いのは必然といえます。また結果として子の人生にとってそれが良かったのか、不確実性は極めて大きく、コストの振れ幅も大きい。
ただ、検討する余地は十分にあるかと思います。一般的には全く検討せず、普通に公立中に上がる家庭が多い一方、熱心な地域ではそれに合わせて受験する、という家庭もあるかと思いますが、住まいの選択(賃貸or購入、戸建てorマンション)と同程度には検討する価値があると思います。
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